写真集53:蒸気機関車廃車群「小樽築港操車場」
北海道内でも多くの機関車が所属していた小樽築港機関区。そして、広大だった小樽築港操車(貨物ヤード)場跡地には大型商業施設やホテル、病院、公園といったものが立ち並んでおり、ここに線路が隈無く敷き詰められていた痕跡などは微塵も感じられません。函館本線の線路が施設と国道の間の隙間を縫うように走っています。
・・・1976年、蒸気機関車が国鉄の線路から消えて最後まで働いていた機関車が小樽の操車場に廃車状態で保存or解体待ちで放置されているとの情報へ得て2回撮影に出掛けました。小樽築港操車場の一角(海に近い線路上)に目を疑うような光景が広がっており、2列縦列で40両ほどの機関車が数珠繋ぎに並んでいました。2回目の撮影時はこの状況を歴史の事実として残しておこうと並んでいるすべての車両を撮影したつもりでしたが苗穂工場に送られた車両もあり順番が不明なところがあります。なかでも59609のテンダーには機関区の方の書き残したメッセージに目頭が熱くなりました。・・・
小樽市総合博物館を見学後に目的地へ移動、商業施設から跡地を望める範疇を撮影、閉館間近の石原裕次郎記念館が眼下に見下ろせます。これだけの施設やホテルが立っていることから如何に広い土地に操車場あったと想像出来ます。中のレストランで昼食を摂りましたが、この場所は機関車が並んでいた辺りかな?と想いを馳せながら食べていました。(2017年7月)
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