国鉄最後の機関区「追分機関区」

by SL STORY

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「追分機関区」 「追分機関区」 「追分機関区」
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写真集38:「追分機関区」

北海道中央部に位置する追分駅は室蘭本線と夕張線の分岐する駅で現役蒸気機関車が最後まで残った駅でした。この駅に降り立つのは35年ぶりとなります。 午前中(栗丘で撮影)はなんとか雨が降らずに持ちこたえましたが、追分駅に着いた頃には本降りなってしまいました。当時は駅の反対側に行く術は踏切を渡っていくしかなかったですが、今は跨線橋があり追分構内や行き交う列車を見下ろしながら歩いて渡れます。かっては沿線から運び出される石炭列車の貨物が頻繁に駅を通過していきましたが、今は当時の賑わいは無く、たまに石勝線の特急列車が通過して行きます。

・・・1975年が暮れようとしています。12月14日、室蘭本線でC57135が牽引する客車列車、12月24日には夕張線でD51241が牽引する貨物列車の最後が運行され、蒸気機関車の働き場所は追分構内の入れ替え作業のみとなっていました。旅館では紅白歌合戦の様子が流れていました。その音を聞きながら撮影の為の身支度を整え、旅館を出ます、雪が絶え間なく落ちてきます。追分構内では9600が入れ替え作業中で静まりかえった町にドラフトの音が響き渡ります。降りしきる雪の中を昼間に撮影したD51の留置されている場所に向かいます。 留置場は光源がなく目が暗闇に慣れてきても黒い固まりが奥の方まで続いているぐらいしか視認できません。映るかどうか判らず、撮影したい、残しておきたいと言う想いのままに三脚を設置し撮影開始。結果(現像後)は・・なんとか写真として残すことができました。撮影後、戻りかけた足がとまりました。長きにわたり日本の鉄道を支えてきた蒸気機関車の最後の機関庫が窓から照らし出される明かりでその輪郭が暗闇の中に浮かび上がっています。身体は冷え切っていましたが迷うことなく三脚をセットしバルブ撮影を開始、その間、機関庫を眺めながら今までの撮影してきたシーンが走馬灯のように思い起こされてきました。1975年最後のカットのミラーがおりました。この年の撮り納めが蒸気機関車の最後の砦、追分機関庫となりました。・・・

1976年4月13日、突然のニュースでした。追分機関庫が焼失・・。蒸気機関車の歴史として保存用と言う事で大事に庫の中で保存されていたD51241,D51465,D51603,79602や新製配置のディーゼル機関車等見るも無惨な姿になってしまいました。今現在、安平町鉄道資料館にはD51320がD51241に変わって保存されています。日によっては外に出ることもありますが訪れた日は外に出されることなく正面の顔を見るだけになりました。今にも動き出しそうなぐらい完璧な保存状態です。ここにあるべき機関車(D51241)が無く、廃車の運命だった機関車が生き残った、数奇な運命を感じてしまいます。(2010年9月)


「追分機関区」

「追分機関区」

「追分機関区」

「追分機関区」

「追分機関区」

「追分機関区」

追分駅「安平町鉄道資料館」

追分駅「安平町鉄道資料館」
追分駅「安平町鉄道資料館」(2010年9月)

追分駅「安平町鉄道資料館」
追分駅「安平町鉄道資料館」(2010年9月)

追分駅「安平町鉄道資料館」
追分駅「安平町鉄道資料館」スノープラウ(D51866用?)(2010年9月)

埼玉県「鉄道博物館」

“埼玉県「鉄道博物館」”
保存ナンバープレート・埼玉県「鉄道博物館」(2007年12月)

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