写真集11:幌内線「三笠駅-幌内駅間」
幌内線は函館本線の岩見沢駅から幾春別に至る本線と三笠駅から分岐し、幌内駅に至る貨物線からなっており、幌内炭坑や沿線の炭坑より産出する石炭の輸送が主な役割でした。
1882年幌内鉄道により開業し、1987年7月12日廃線となりました。
・・・三笠駅では幌内線を受け持つ9600型が三笠駅ー幌内駅間を往復し、毎回三笠駅で方向転換の為、転車台を8人掛かりで回していました。大正生まれの9600型、重さ100t弱の巨体を人力の転車台で方向転換、春夏秋冬、毎日行われていた光景が1975年幌内線無煙化と共に無くなりました。
昨日、池北線、石北本線で一日吹雪と格闘、夜行列車で岩見沢駅経由で幌内線に入りました。朝一から炭住が見渡せる小高い所に登り、石炭の煙が漂う炭住街と幌内に向かう9600型を撮影、その後は岩見沢駅や幌内駅に向かうD51,9600を撮影、9600が米坂線で撮影した29622だと判明しました。この29622の迫力ある登り勾配を撮影すべく三笠駅近くの踏切に三脚を立て、待つ事暫し、凄まじく迫力ある爆煙でこちらに向かってきました。記憶に残る煙のひとつとなりました。・・・
幌内線(三笠ー幌内)跡地は今でもレールが残り、三笠トロッコ鉄道として9600が走っていた鉄路の上の風を感じる事ができます。また、旧幌内駅構内には三笠鉄道記念館、旧三笠駅はクロフォード公園として鉄道の歴史を後世に伝えています。1975年と現在の地図を比べると転車台の後ろにあった山が削られ平地が広くなっているのが判ります。(旧三笠駅駅舎にいた女性に駅周辺の変貌ぶりを教えていただきました)(2010年9月) |